先月にまで遡るのですが、一通のメールをCG CLUB会員様からいただきました。
メールの送り主は、以前のNEWSLETTER285号で1969年のスズキ・フロンテの新聞広告について投稿をいただいた神奈川県の鈴木祥三さん。
新聞に載る自動車の全面広告を集めていらっしゃいます。


（※クリックすると拡大されます）

とても興味深いので、こちらのページでご紹介させていただきます。

以前NEWSLETTERに掲載された方で「その後こうなりました！」など続編がありましたら、ご投稿をぜひお待ちしております！

以下抜粋です。

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　私は以前のニューズレター（No.285／2011年2月20日号）で、1969年のスズキ・フロンテの新聞広告ついて書かせていただきました。
スターリング・モスが乗ったフロンテがイタリアの高速道路で速度記録を作ったことを誇る宣伝についてでした。その車について、今年のCG3月号では宮川さんが話題に取り上げられていました。

　宮川さんの自動車望見で、あの宣伝に使われたフロンテが一時期宮川さんのお宅にあったことを知り、イタリアと日本の架け橋になっている宮川さんならではのことと、お子様達がフロンテに乗っている写真を微笑ましく眺めたものです。
ところが、その写真を眺めているうちに、いくつかのことに気がつきました。

　一つ目はボディの色です。宮川さんのお宅で撮られた車は黄色ですが、新聞広告の車は黒っぽく見えます。新聞広告に使われたのは別の車ということでしょう。
二つ目はナンバープレートですが、調べてみると、ナンバーにあるSZHという記号からは、静岡・浜松の陸運事務所で発行された海外渡航用ナンバーであるということが判ります。つまり、この車は宮川さんのお宅でひとときを過ごした後には日本に送り返され、今、日本のどこかに生息している可能性があることになります。

　そして、実は真っ先に気付いてとても驚いたことは、ナンバープレートの4桁の数字が私の車と同じであるということでした。非常に驚きました。こんなことは、単なる偶然だと言えばそれまでですけどね。スズキのホームページを覗いてみると、この車が歴史館に保存されているような情報は見当たりませんでしたが、デジタルミュージアムという中に当時の写真が載っていて、そこには２台の色違いのフロンテが写っていました。おそらくこれらが広告写真として使われた車と宮川家に滞在した車なのでしょう。

　2010年、たまたまL.A.オートショーで見かけたキザシから昔のスズキの新聞広告を思い出し、切り抜いて保存していた昔の新聞広告をひっぱり出し、自分が高校生だった1970年前後の思い出に浸り、ニューズレターに投稿して話は終わったと思っていました。
ところが、こうして私の関心とは無関係に色々な情報が出て来て、ついにはナンバーが自分の車と同じなどという「とんでもない」話にまでつながってしまったのですから、一体宇宙にはどんな力が働いているのでしょうか？運転しなくても忙しい車趣味です。

以下に説明用も兼ねて写真を3点貼付しておきます。
黄色いフロンテはCG3月号からのコピー、新聞広告は以前のニューズレターの時にお送りした物、青いS2000は「ナンバーが同じで驚いた」という私の車です。

　　　　　　　　　　　　　　　　投稿Text&Photo：鈴木 祥三（107-024457・神奈川県）