メルセデス渾身のセダンを全解剖
2014年夏頃と噂される新型メルセデスCクラスの日本発表。それに先駆けて、カーグラフィックは特集本を制作しました。CG 5月号の記事を引き延ばして、インタビューとストーリーを付け足してでき上がり……では決してありません。全体の90%以上はこの本のためだけの文章であり、写真であり、取材なのです。
メルセデス・ワールドへの理解を深めるためのストーリーも収録していますが、車をあらゆる方向から分析するため、80ページ以上をCクラスの解説のみに充てています。

CGの伝統に従い1000kmにおよぶ試乗を敢行。
CGでは「きちんと試乗した」と言うには、最低限度として1000kmのテスト距離が必要という慣習があります。通常は日本発表前の段階では新型車を自由に走らせることは難しいのですが、今回は特例的に左ハンドル車を南仏にて連れ出し、都市部、高速道路、険しいワインディングロードまで様々なシチュエーションで細かくチェックしています。

未発表情報、および独占取材を収録。
6月1日時点で発表されていない日本仕様・右ハンドルのCクラスを徹底的に撮影しています。左ハンドル欧州仕様のみでは物足りないという声にお応えして、日本試乗向け右ハンドル車の実車検分を収録しました。
つい先頃、本国ドイツで発表されたばかりのCクラス・ステーションワゴン。すでにその試作生産車に乗り、実力をチェックしています。まだ試作段階ですから、CGだけに許された特別な取材です。

写真集クォリティを追求。
文章は5時間で読み終わってしまうかもしれません。しかし写真は何度も見返すものです。いつまでも見続けられ、そして詳しく観察できるように、立体感すら感じられる高精細印刷を試行錯誤しました。美しい風景の中を走る姿に加えて、インテリアも見ものです。各マテリアルの質感の違いを、まるで実物を見ているかのように確認することができます。